歯からウロコ その6 かみ合わせの定期健診
毎日猛暑日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今回は「かみ合わせの定期健診」と題して、かみ合わせを定期的にチェックしてゆく重要性についてお話しいたします。
ひと昔前は、「歯科医院は痛くなったら行く」という人がほとんどでした。
最近では皆さんの歯への意識が高まり、痛いところがなくても、歯科医院を受診する人がだいぶ増えました。
これは子供さんにも言えることで、幼児期から歯科に定期的に通っている人が増えています。
私は横浜市立つづきの丘小学校の校医をしていますが、学校検診でムシバの数がかなり減っています。
これはまさしく定期健診のおかげといえると思います。
ところで、あなたは、歯科の定期健診に何を望みますか。
・虫歯のチェック
・歯周病のチェック
・歯みがきのチェック
・歯のクリーニング
と答える人がほとんどだと思います。
当院では、「かみ合わせの定期チェック」を行っています。
なぜかみ合わせを定期的にチェックしなければならないかというと、
かみ合わせは、いろんな原因で「ずれ」を起こしてくるからです。
具体的にいうと、
・歯ぎしりや、くいしばり(これは多かれ少なかれ誰でも日常的に行っています)
・片方ばっかりでかんでいる
・固いものが大好き
・ガムをひんぱんにかむ
・頬づえをつく
・うつぶせ寝をしている
・抜きっぱなしにしているところがある
・上の親知らずは抜歯したが、その下の親知らずは残っている
・部分入れ歯をつけたり、つけなかったりしている
などです。
ですから、初めからかみ合わせは時間とともにずれを起こしていくものと考えて
定期的にチェックしていったほうがよいと思います。
ずれが小さいうちであれば、めだった症状は起こりませんが、
ずれが大きくなってくると、歯やハグキやからだにいろいろなトラブルが起こってしまいます。
最悪の場合、歯を失うことになることもあります。
チェック法は簡単です。
咬合紙というカーボン紙みたいなものを数回かんでいただければ終わります。
あなたの歯と体の健康のために、お勧めです。
かみ合わせを整えて健康な毎日を
2014年07月29日 23:29