インプラント法
この方法により、取り外しの入れ歯にしなくてすんだり、隣の健全な歯を削ったりしなくて済みます。天然の歯とほぼ同様に、かんだり、発音したりでき、自然な口元も回復できます。
インプラント治療のメリット
健全な歯を削らなくて済みます。
ブリッジにするために、隣の歯を削るということがなくなります。
取り外し式ではなく、固定式になります。
違和感が少なく、しっかりとかむことができます。
残っている歯の負担が軽くなります。
インプラント自身が歯のない部分の負担を受けてくれるので、残りの歯の負担が減り、結果的に全体の歯の寿命が延びます。
自然な外観や表情
人前に出て自信を持って、会話や食事を楽しむことができるようになります。
天然歯とほとんど同じ機能
食べ物の制限がほとんどなくなり、バランスの良い食事が楽しめ、体と心も健康にしてくれます。
顎の骨が縮んでいくのを防いでくれます。
顎の骨は歯根の周りにくっついて残ってゆきます。
歯が抜けたところは、月日がたつにつれ縮んで行きやすくなります。
従来の治療法との比較
従来の治療法(ブリッジ)
1本を補うため、となりの歯をけずらなくてはなりません。
インプラント治療
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インプラント治療は、健康な歯を犠牲にしません。 健康な歯はそのままで保存できるのです。
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歯根が無くなると、周囲の骨も無くなります。
適応症例~インプラント治療~
1.単独歯欠損(一本の歯を失った場合)
通常、両隣を削ってブリッジで治療するケースです。インプラントを使用することにより、健全歯はそのままで修復ができます。
2.複数の歯を失った部分のインプラント治療
通常、取り外しの部分入れ歯になるケースです。インプラントを使用することにより固定式のブリッジとすることができます。
3.完全無歯顎(総入れ歯)の治療
インプラント同士をつなぎ、これに総義歯を引っ掛けて維持します。総義歯の安定が良く、快適です。
治療の流れ~インプラント治療~
STEP1 |
レントゲン、模型、歯ぐきの診査等によって十分な診査の後、インプラント治療に関する説明を受けます。 |
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STEP2 |
局所麻酔下でチタン製の小さなねじのような形状のインプラントを顎の骨の中に埋め込みます。通常痛みは、臼歯の抜歯と同じぐらいと考えてください。痛み止めを服用すればそれほどの痛みではありません。約一週間で縫合した糸を取ります。 |
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STEP3 |
インプラントと骨がくっつくまで約3ヶ月程度待ちます。必要に応じて仮歯を入れます。 |
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STEP4 |
当院で使用しているITIインプラントは基本的に2次手術を必要としません。そのまま型を取って、歯の製作にとりかかります。 |
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STEP5 |
約10日でかぶせものができあがります。いよいよ歯の取り付けです。 |
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STEP6 |
インプラント治療に欠かせないのが定期的なチェックです。 |
技術紹介~ITIのご案内~
ITIとは…
International Team for oral Implantology(口腔インプラント学のための国際チーム)の略称です。ITIは生体工学、物理学、化学、外科、歯科等の専門メンバー※によって構成された口腔内インプラント学の国際的研究チームです。ITIは骨整形外科分野で40年余りの実績を持つスイスのストローマン(Straumann)研究所と共同開発を行い、完璧な科学的理論に基づいた厳密な実験、テスト、臨床研究を通じてITIインプラントを開発しております。
ITIインプラントは厳しい品質管理の下で研究・開発・製造・販売が進められており、製造元であるストローマン社は国際基準であるISO9001の厳しい規格に適合し、その認証を得ています。
※ITIメンバーは世界25ヶ国以上に渡り、約200名以上が登録されています。
メンバーの50%は大学教授と各専門分野のエキスパートで構成されています。
ITIは純粋な学術グループであり、営利を目的としていません。
結論
世界中で数百万の患者さんがインプラント治療の恩恵にあずかっています。
今日ではインプラントを用いた義歯が、従来の義歯に代わる治療法として認められつつあります。正しくお手入れさえすれば、インプラントによる人工歯は非常に利点が多く、かつ半永久的な義歯となり、長期間に渡ってご満足いただく状態を維持することができます。
念入りなお手入れは確かに大変です。しかし、その労力に対する「歯のある生活を取り戻す」という見返りが非常に大きいものであることは言うまでもありません。
インプラントQ&A
- インプラント治療に年齢制限はありますか?
- 最低16歳以上(骨の成長がほぼ終了)で、医学的、解剖学的に条件が満たされている限りどなたでもインプラント治療を受けることができます。年齢の上限はありません。
- 糖尿病でも大丈夫ですか?
- 医師の指導のもとに十分コントロールされていれば大丈夫ですが、状態によってはインプラント手術ができない場合もあります。詳しい病状を先生に伝えてください。
- 歯周病でも大丈夫ですか?
- インプラント治療と平行して歯周病の治療も行っていかなければなりません。インプラントに負担がかかりすぎないよう、ご自分の歯も良い状態であることが大切です。
- 何本入れればいいのですか?多いほうがいいのですか?
- 抜けた歯一本に対して必ずしも1本のインプラントを入れる必要はありません。顎の骨の状態によっては入れることができない場合もあります。また、インプラントで維持させる床のついた義歯を入れる場合は少ない数のインプラントで大丈夫です。
- 治療期間はどのくらいかかるのですか?
- 一般的に、顎の骨に入れたインプラントが周りの骨と結合するのに、使ったインプラントと人にもよりますが、約3ヶ月かかります。その後、上に歯を入れるための期間がかかる場合とすぐに入れることができる場合があります。
- 治療の間、歯がないところはどうしますか?
- 仮歯や仮の入れ歯を入れておきます。見た目にも食事をするにも問題がないようにします。
- 手術の際には入院が必要ですか?
- ごく限られた特別な場合以外は入院の必要はありません。しかし、普通のインプラント手術でも手術後2~3日は激しい運動、飲酒、タバコは避けていただきます。
- インプラントはどのくらいもちますか?
- インプラントはチタン製でとても丈夫ですので何か問題が起こらなければ半永久的にお口の中で機能します。しかし、はみがきが十分にできないでインプラントの周りに歯垢がついた状態にしていると天然歯と同様、歯槽膿漏のような状態になり、インプラントの周りの骨がやせてしまってグラグラ動いてしまいます。しかし天然歯のように歯垢がついてもムシ歯になることはありませんので、その分天然歯より丈夫だといえます。毎日しっかり歯みがきをし、定期検診をうけていればかなり長い間つかっていただけます。
- 治療費はどのくらいかかりますか?
- インプラント治療は自由(自費)診療ですので診察を含め、保険はききません。使用するインプラントの本数や種類、上に装着する人工歯の種類、症例の難易度によって費用は異なります。事前に先生とよく相談して下さい。
- インプラントの手術は痛いですか?腫れますか?
- 口の中だけの局所麻酔をしてからインプラントを入れますので、ほとんど痛みは感じません。処置時間はだいたい30~120分位です。ただし、麻酔がきれてからは傷口の痛みがまったくないわけではありません。手術後1~2日痛みや腫れが出る場合がありますが通常すぐに治まります。
- 手術後の注意は?
- 2~3日は飲酒、激しい運動をさけていただきます。ただし、家事などの日常の生活はできます。
1~2日の間は食事がしづらくなります。また、感染しやすい期間でもあります。食事はかたいものを避け、負担のかかりにくい食べ物にしていただきます。当日あるいは翌日くらいまでは多少出血が続きますが強くうがいはしないで下さい。薬は指示通りにきちんと服用して下さい。はみがきは手術当日はやめ、その後は先生の指示に従って下さい。
- 治療の成功率はどのくらいですか?
- 成功率を分析するために複数の病院で1003人の患者さんに計2359本のインプラントを入れ、8年間に渡って追跡調査した文献報告では、90%以上がまったく何の問題もなく機能し続けております。
- 以前に自分の歯と同じように噛むことはできますか?
- インプラントは顎の骨としっかりとくっついて丈夫な土台となり、りんご、たくあん、せんべい、あわびの造り、するめなどほとんどの物はしっかりと噛めます。以前の自分の歯以上かもしれません。
- ITIインプラントが他のブランドのインプラントより優れているのはなぜですか?
- 最初のITIインプラントが1974年に開発されて以来、世界40ヶ国以上でITIのインプラントが使用され、最も信用されているインプラントの一つに数えられています。日本でも色々なインプラントが存在していますが、ITIはトップブランドとしての確固たる地位を築いています。