歯からウロコ その5 かみ合わせが深い方へ
早いもので7月も半ばになり、いつごろ梅雨明けか気になるこの頃です。
今回は、「かみ合わせが深い方へ」と題して、気を付けなければならない点をお話しいたします。
かみ合わせが深いというのは、どのような状態かというと、
奥歯でかみ合わせた状態で、鏡でご自身の前歯を見てみると、下の前歯がほとんど見えないようなかみ合わせを言います。
専門用語では、「過蓋咬合」といいます。
では、過蓋咬合の方は、どのような点に気を付ければよいでしょうか。
かみ合わせが深いということで、全体的にかみ合わせが低くなっていることが 多く、それによって起こりうることは以下の通りです、 (1)くいしばりや、歯ぎしりが多くなることによって、歯に負担がかかりやすくなり、 歯がかけたり 詰め物がとれやすくなったり 知覚過敏を起こしやすくなったり 歯周病を起こしやすくなったり 差し歯などが壊れやすくなったり 場合によっては歯にひびが入ったりすることもあります (2)くいしばりや、歯ぎしりが多くなると、顎の周りの筋肉の緊張が高まり、 頭痛 肩こり 首筋のこり 背中のはりなどがおこりやすくなります (3)顎にとっては、咬みすぎる状態となり顎関節症を起こしやすくなります。 (4)くいしばりや、歯ぎしりが多くなると、眠りが浅くなり、日中も眠気がします。 (5)くいしばりや、歯ぎしりが多くなると、舌が歯に押し付けられてひりひりしたりします。 (6)頬や舌などをかんでしまうことが多くなり、口内炎が割とよくできるようになります。 (7)くいしばりや、歯ぎしりが多くなると、歯のすり減りが多くなり、さらにかみ合わせが低くなり,悪循環となります。 ではその対処はというと以下の通りです。 (1)ナイトガード(睡眠時に装着するマウスピース)をつける 上下の歯がじかにあたることがなくなりますので、歯は守られます ややかみ合わせが高くなるので顎が楽になります 歯のすり減りがかなり防げます (2)かぶせ物を取り替えて、歯の高さを高くする 歯を大幅にいじることになりますので、ほとんどが天然の歯の方にはお勧めしづらいです (3)矯正治療でかみ合わせを上げる すべての方ができるとは限りませんので矯正医と相談してみてください 具体的にどのような状況か詳しくお知りになりたい方は、お気軽にご相談ください。 かみ合わせを治して健康な毎日を
2014年07月19日 00:19