ホームページをリニューアルしました。
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おかげさまで、開業して23年目に入りました。開業当初から「歯を治して体を治しましょう」をモットーに診療してまいりました。
このたびのリニューアルを機に、院長の一言をさらにパワーアップし、もっと皆様のためになる情報を発信していきたいと思っています。
しばらくの間は、お口にまつわる「へー、そうなんだ」という情報、名付けて「歯からウロコ」を書いていきます。
お口のトラブルをお持ちの患者さんに少しでも役立てば幸いです。
「歯からウロコ」その1
「歯がしみる」=「ムシバではない」・・・・知覚過敏はお口の危険信号
みなさんは歯がしみた時、まず頭の中に何を浮かべますか?
おそらくほとんどの方が、「ムシバ」だと思います。
しかしこんなことはないですか?
歯がしみていたが、しばらくしたらなんともなくなってしまった。
歯科にかかったが、「ムシバらしきものはありません。おそらく知覚過敏ですね。」と言われた。
最近CMなどでよく耳にする「知覚過敏」ですが、これはあくまでも症状であり、原因ではありません。
知覚過敏を起こす原因がどこかにあるということです。
知覚過敏の原因としてあげられますのが、
- かみ合わせ、くいしばりなどによる過度の負担
- ブラッシングの不備
- 酸性食品の取りすぎ
- 研磨効果の高い歯磨き剤の使用
このなかで、一番の要因が「かみ合わせ、くいしばりなどによる過度の負担」です。
知覚過敏を起こしていると思われる歯を鏡で見てみてください。
- ハグキが後退している
- くさび状に歯がけずられたようになっている
つまり、歯を支えている骨が後退するのと同時にハグキも後退し、歯とハグキの境目のエナメル質が、かみ合わせによる力の応力によりポロポロとはがれ落ちてゆきます(アブフラクション)。
これにより歯とハグキの境目に、神経を囲んでいる象牙質が露出することになり、外の刺激が歯の中の神経に伝わりやすい部分となります。
一方、かみ合わせの過度な負担が歯に加わると、歯の中の神経(歯髄)に圧迫が加わり、神経(歯髄)が過敏状態となり、普段しみないものもしみるようになります。
この両者が合わさると、ムシバでもないのに歯がしみる、すなわち「知覚過敏」となるのです。
以上により知覚過敏の根本的な治療は、かみ合わせの過度な負担を取り除くということになります。
具体的には、かみ合わせの調整や、マウスピースの装着などです。
「知覚過敏」は、「もうこれ以上負荷をかけないで」という歯の悲鳴のようなものです。
みなさん、知覚過敏を起こしたら、まずかみ合わせの状態を見てもらってください。
2013年11月10日 23:11