インプラントをお考えのかたへ
インプラントのご説明をするときに、よくご質問を受けるのが、「インプラントはどのくらいもつものなのか」というご質問です。
ここでインプラントと天然の歯との違いを考えて見ましょう。
インプラントはチタンという金属でできています。したがいまして、虫歯になることはありません。一方、天然の歯は、虫歯になったり、根の先が化膿したり、ひびが入ったりします。ですから、インプラントのほうが天然の歯より丈夫であることがわかります。
インプラントとご自分の歯が両方あった場合、先にトラブルを起こすのは、ほとんどの場合ご自分の歯です。たとえば、右にインプラント左はご自分の歯だったとします。左の自分の歯が虫歯になり、痛みがあるためにインプラントの右側ばかりで噛んでいたとします。それが短期間であれば特に問題は起きにくいですが、長期間続けばインプラントのほうに過度の負担がかかるようになり、インプラントにトラブルが起こってきます。
このように、インプラントに問題が起こるのは、二次的に起きていることが多いのです。したがいまして、インプラントの寿命は、インプラント以外の歯をいかに健康な状態に保つか、ということにかかっていることになります。
当院では、インプラントをされた方には特に定期的な検診をお勧めしています。それは、インプラントの部分のチェックだけでなく、インプラント以外の歯のチェックも重要だからです。これらのことをお続けいただければ、インプラントの寿命は確実に伸ばすことができると思います。
2007年05月09日 00:00