歯からウロコ その15 かむと痛い…知らないうちに神経が死んでいた
9月になって、めっきり秋めいてきました。今日は、「歯からウロコ その15 かむと痛い…知らないうちに神経が死んでいた」と題し、
最近割とよく起こっていることについてお話ししたいと思います。
歯科に受診する主要な症状として「かむと痛い」があります。
原因として考えられるのは、以下の場合です
(1)歯の根っこの先が化膿している
(2)かみ合わせの負担がかなりかかっている
(3)歯の根っこが割れている
(4)歯周病が進んで歯のぐらつきがひどい
(5)知らないうちに神経が死んでいる
このうち(5)の項目についてお話します。
そもそも神経のある歯は、たたくと響くとか、かむと痛いといった症状は出ないのが通常です。
しかしそのような症状が起こる時は、神経が死にかけているか、完全に死んでいるということを考えます。
治療としては、神経を取り除き、根の治療をしたのち被せるか、詰める処置をします。
では、なぜ神経が死んでしまうのでしょうか。
多くの場合、その歯にかなり力がかかるかみ合わせになって、歯や根にひび割れが生じて、神経の部屋に
細菌が入り、神経に感染が起こっています。
歯の神経は、もともと弱い組織で、細菌感染が起こると容易に死んでしまいます。
以上のことから、事の発端がかみ合わせの強い力ということになります。
かみ合わせのずれが起こった状態で、くいしばったり、歯ぎしりをしたり、硬いものばかりかんだりしますと、
予期せぬことがおこってしまいます。
かみ合わせを常にいい状態にしておくことが重要です。
かみ合わせを整えて健康な毎日を